メドレー提供のかかりつけ薬局支援システム「Pharms」が導入1万店舗を突破 〜服薬フォローアップやオンライン服薬指導など、かかりつけ薬局への転換を支援〜
株式会社メドレー(本社:東京都港区、代表取締役社長:瀧口 浩平)は、かかりつけ薬局支援システム「Pharms(ファームス)」が、サービス開始以降約2年で導入1万店舗を突破したことをお知らせします。
「Pharms」は、「患者とつながる、地域とつながる、業務がつながる」をコンセプトとした、かかりつけ薬局支援システムです。処方箋のネット受付やオンライン服薬指導機能、服薬フォローアップ機能、処方医や地域医療との連携強化に利用可能なオンライン診療やトレーシングレポート作成機能などの提供を通じて、「門前薬局」から「かかりつけ薬局」への転換を支援しています。
近年、薬局運営は変革の時期を迎えています。2015年に患者本位の医薬分業の実現を目的に厚生労働省が策定した「患者のための薬局ビジョン」や、その後の薬機法改正により薬局のあるべき姿の再定義が始まりました。そして、2022年度の調剤報酬改定では薬局における対人業務の評価も拡充され、薬局は立地による利便性の高さで患者に選ばれる「門前薬局」から脱却し、専門性を生かしたコミュニケーションを通じて患者の健康サポートを行う「かかりつけ薬局」として、地域医療の一翼を担うことが期待されています。さらに、新型コロナウイルス感染拡大に伴うオンライン服薬指導の規制緩和の影響もありました。
このような薬局運営にかかわる様々な環境の変化を受け、かかりつけ薬局への転換を支援する「Pharms」を活用する薬局が全国で増加し、2020年9月のサービス開始以降、約2年で導入店舗数が1万店舗を突破しました。
メドレーは「Pharms」の提供を通じて、患者との関わり度合いの高い対人業務の実施を支援すべく、以下のような取り組みをしています。
1)組織改革を支援する導入支援プログラム
服薬フォローアップといった新たな業務やトレーシングレポート発行をはじめとする他職種連携の実施は、一部の薬局スタッフだけが関わるものではなく、組織全体で取り組んでいく必要があります。しかし、突然組織に変化を取り入れると混乱を招く可能性もあるため、丁寧に段階を追って推進していくことが重要です。
「Pharms」は、活用が進んでいる薬局の共通点を分析して得られた情報と、当社の知見を組み合わせたフレームワークで新たな業務を定着させるための導入支援プログラムを提供することで、かかりつけ薬局への転換をより円滑に実施できるよう支援しています。
2)服薬フォローアップを起点とした、かかりつけ薬局化支援
2020年9月の改正薬機法施行により、薬剤師は調剤時に限らず、必要に応じて患者の薬剤使用状況の把握や服薬指導、医師と連携した処方設計の提案などの服薬フォローアップを行うことが義務化されました。服薬フォローアップの実施により薬局起点でのコミュニケーションが増え、患者からの信頼獲得につながることで、かかりつけ薬局化の推進が期待できますが、薬剤師の業務負担の増加は避けられません。
「Pharms」では、メッセージの送信予約やメッセージテンプレート、患者に合わせた質問票の作成機能など、薬剤師と患者の双方がストレスなく利用できる「服薬フォローアップ機能」を提供することで、薬剤師の業務負担軽減に取り組んでいます。
<株式会社メドレー 代表取締役社長 瀧口浩平 コメント>
「メドレーは、薬局の業務効率と新しい患者体験の向上を目指し、かかりつけ薬局支援システム『Pharms』を提供しており、この度、1万店舗を超える薬局のお客様に導入いただいたことを大変嬉しく思っています。導入いただいた多くの薬局の皆さまからは、機能の利便性やシステムの安全性などを評価いただいております。
また、先だってメドレーが患者を対象に実施した調査では、オンライン対応や薬剤師とのコミュニケーションを望む声が寄せられており、本システムをご活用いただくことで、かかりつけ薬局への転換が推進され、薬局・薬剤師の皆さまの業務がより効率化されるとともに、患者の皆さまの薬局利用の増加や体験の改善にもつながると考えています。
メドレーは、引き続き『医療ヘルスケアの未来をつくる』という当社のミッションの実現に向け、薬局運営の効率化や患者体験の向上に貢献できるよう、引き続きサービスの開発と改善に取り組んでまいります」
<「Pharms」の活用事例>
〜患者・医師とのコミュニケーションが活性化、選ばれる薬局・指名される薬剤師へ前進〜
企業名:株式会社折り鶴(執行役員 大島様)
群馬県前橋市を中心に6店舗の調剤薬局をドミナント展開する大正8年創業の老舗薬局グループ
導入前の課題
服薬フォローアップに注力していく方針を全社員に伝え、評価制度にも取り入れるなど工夫もしていましたが、電話で実施する体制では限界があると感じていました。そもそも電話でフォローアップすると言うと断られることも多かったですし、時間の調整が難しく、かけても患者さんが出ないということもしばしばありました。
「Pharms」を選んだ理由
SMS(ショートメッセージ)を使ってフォローアップをスタートできることが決め手でした。過去にお薬手帳などの取り組みをした際に、患者さんにアプリのダウンロードや会員登録をしてもらうことが難しく上手くいかなかった経験があり、フォローアップも患者のアクションを待つような仕組みだと難しいと考えていました。
「Pharms」は、携帯電話の番号さえあれば薬剤師からアクションをスタートすることができます。質問には自由なタイミングで回答できて時間に縛られることもないため、患者さんにとっても良い仕組みです。
導入後の効果
SMSは電話とは違い患者さんに断られることもなく、フォローアップ業務を行うハードルが劇的に低くなりました。トレーシングレポートの件数も月間で10枚から50枚近くに増え、フォローアップがうまくいき始めたことが数字にも現れています。何より、患者さんから感謝されるようになって、薬剤師が患者さんの治療に貢献できたことを実感する機会も増えました。これからはオンライン服薬指導の普及などによって立地以外で薬局を選ぶケースが増えてくると考えられるので、選ばれる薬局・指名される薬剤師になるために、服薬フォローアップで土台を作っていきたいと考えています。
<かかりつけ薬局支援システム「Pharms」について>
「患者とつながる、地域とつながる、業務がつながる」をコンセプトとした、かかりつけ薬局支援システムです。オンライン服薬指導や服薬フォローアップといった患者コミュニケーション機能、店舗での待ち時間削減が可能な処方箋の受付管理機能、各種業務システムやオンライン診療とのスムーズな連携等により、門前薬局からかかりつけ薬局への転換を支援します。
https://pharms-cloud.com
<医療プラットフォーム事業について>
事業所向けシステムと患者向けサービスがシームレスにつながるプラットフォームを構築することで、医療に対する患者の様々なハードルを下げ、「患者が医療を使いこなせる未来」ひいては「納得のいく医療」の実現を目指します。
<株式会社メドレー 会社概要>
【代表】代表取締役社長:瀧口 浩平
【所在地】東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー13F
【URL】 https://www.medley.jp
<株式会社メドレーについて>
メドレーは、エンジニアと医師・医療従事者を含む開発チームを有し、「医療ヘルスケアの未来をつくる」というミッションのもと、インターネットサービスを提供しています。現在、より良い医療・介護の実現に向けて、以下のサービスを展開しています。
患者向け「オンライン診療・服薬指導アプリ CLINICS」
診療所・病院向け「クラウド診療支援システムCLINICS」
かかりつけ薬局支援システム「Pharms」
クラウド歯科業務支援システム「Dentis」
医師たちがつくるオンライン医療事典「MEDLEY」
医療介護の求人サイト「ジョブメドレー」
オンライン動画研修サービス「ジョブメドレーアカデミー」
納得できる老人ホーム探し「介護のほんね」
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